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 見ちゃったー身ちゃったよー。

 今世紀最大の謎とか言っちゃってまだ21世紀始まって10年も経ってないのにさー(笑)

「ダ・ヴィンチ・コード」

 いやはや。

 正直なところ、面白かった。面白かったよ。

 でもやっぱり原作読んだ身としては物足りないことこの上ないな。

 いや、何も知らずに観たら面白かったかもしれないけど、でもやっぱりちょっと、タルかったかな。多分、アクションとかサスペンス色が、絶対に「天使と悪魔」の方が濃いから。コレは絶対映画化したら面白い。芸術色も推理ものとしても、「天使と悪魔」の方が上だから。ただ、「ダ・ヴィンチ・コード」の方が、ショッキングだ、というだけの話だね。キリスト教徒にはね。



 ざっと紹介するとこんな感じ。



「ダ・ヴィンチ・コード」

 ルーヴル美術館で、館長・ソニエールが殺された。その死体は、ソニエール自らの手によって、ダヴィンチの素描人体図を模して装飾されていた。そしてそこに刻まれた暗号と思しき文章の中に、ハーバード大学教授・図像学者である、「ロバート・ラングドンを探せ」という記述があった……。

 フランス警察に容疑者として疑われるラングドンを、ソニエールの孫娘でフランス警察の暗号解読課のソフィーが助ける。何故なら、その「ラングドンを探せ」という言葉はソフィーに向けた遺言であったからだ。

 残された暗号を順に解いていき、ルーブルの中のダヴィンチの作品を辿る二人。そして見つけ出したひとつの鍵。そこには百合の紋章が刻まれていた。

 キリスト教会がひた隠しにしてきたある伝説、それに図像の観点からたどり着いたラングドンは、ソニエールと会談する予定であった。

 それこそは失われた宝物・聖杯。それを守り続ける極秘結社シオン修道会と、消そうとする組織オプス・デイの一部の者達。

 キリスト教会を根底から覆すとある真実、それを教会の為に消滅させんとする者、暴いて教会を破滅させようとする者、そしてひっそりと守り続けようとする者……三つ巴の攻防の中、一番真実に近いところにいるソフィーとラングドンは、フランスからロンドンへと逃亡を図る。

 アナグラム、フィボナッチ数列、図形記号の暗号、そして「最後の晩餐」――。

 暗殺者にして殉教者たる僧徒シラス、ラングドンの友人にして聖杯に取り憑かれた宗教史学者サー・リー、教会の息のかかった警部ファーシュ……様々な人々が信仰――自分が信じるもののために動き始める。

 キリストとは、神なのか人なのか。

 聖杯とは何なのか。何処にあるのか。

 その為に、今も昔も殺される人々の為に、二人は真実を見つけ出すために走り出す。

 そして暴かれる驚愕の真実と、真犯人の姿――。

 最後の最後までどんでん返しが続くショッキングミステリー。





 えー……まぁ色んなところで宣伝してるんでね。知ってるとは思いますが、私が紹介するとこんな感じ。

 で。

 実は、「ダ・ヴィンチ・コード」の前に、「ラングドンシリーズ」としての一作目があって、それが「天使と悪魔」なんですが。意外と皆さん知らない。

 実は「ダ・ヴィンチ・コード」より「天使と悪魔」の方が面白いっつーことを……!!(いやぁ、実際主観ですがね。でも映画化するなら絶対こっちの方が面白いと再三に渡って私は言ってました誰彼かまわず笑)

 新聞で紹介されてたんですよ。「天使と悪魔」が。その宣伝広告のつくりがね、もうとてつもなく面白そうだったんですよ!今でも切り取って持ってるくらいですからね(いやマジで)

 ついでに「天使と悪魔」も紹介しておきましょうか。





「天使と悪魔」

 反物質――

 それは、この世に存在する全ての物質と、あらゆる意味で「反対」である存在――構成する素粒子の電荷などが全く逆の性質を持つ反粒子によって組成される物質。

 この世の全ての物質いずれにであろうと、触れれば消滅し、その瞬間莫大なエネルギーを生む。

 それは、宇宙が生まれた瞬間に存在したに違いない、人類の希望となる、しかし危険な物体。たった1グラムであろうとも、ヒロシマに落とされた原爆に等しいエネルギーを生み出し、しかし放射能などの二次的な危険物質は一切生まないというモノ。

 その反物質が――世界で始めて人工的に創造され、そして、その4分の1グラムもの多量な――これでもとてつもない「多量」なのである――反物質が、24時間のタイムリミットを持った保管庫と共に、殺人者の手によってヴァチカンへと持ち込まれた。

 ヴァチカンではつい先日、教皇が逝去し、新たな教皇を選ぶための儀式・コンクラーベが行われようとしていた……。

 最初の犠牲者はその反物質の創造者、セルンの研究者でありながら祭司であるレオナルド・ヴェトラ。その胸に刻まれていたのは、秘密結社イルミナティの紋章――アンビグラムたる単語が焼印となって押されていた。アンビグラムとは、180度回転させても同じように見える図像のことで、図形で作るのは簡単だが、ひとつの単語をアンビグラムにするのはとてつもなく難しいとされている。

 イルミナティについての研究を長年続けてきたロバート・ラングドンは、セルン研究所の所長に半ば無理やり呼び出され、その死体と対面させられる。そして同じくセルンの研究者であり、レオナルドの娘ヴィットリアと共に、イルミナティの謎と真犯人、そして反物質の在り処を追う。

 ところが、第二、第三の犠牲者が出始める。それらは皆、次代の教皇だと強く推されていた人物たちばかりであった。そしてそれらの胸には皆、アンビグラムの焼印が……。

 ヴァチカンが所蔵する蔵書に隠された暗号、ローマに散りばめられた数々の美術品が指し示す地図、宗教が指し示す科学の実態、科学が導く宗教の本質――

 科学者・司祭・警察・マスコミ・そしてかつてこの世に生きた芸術家達が暴いていく現代の謎。

 科学は、絶望した信者を救うことが出来るのか。宗教は、科学の矛盾を解き明かしてくれるのか。

 宇宙が生まれたその瞬間を知るものは誰も居ないが、それが果たして神の御手によるものだったのかそれとも科学の悪戯だったのか――対立する宗教と科学がひとつになった時、それは芸術と愛の姿を借りて世に降り立つ。

 縮まるタイムリミットに押されるサスペンス、追いつ追われつし対決するアサシンとのアクション、二転三転するフーダニット、宗教・科学・芸術に対する膨大な薀蓄、ロバートとヴィットリアのロマンス。ありとあらゆるジャンルの要素が織り込まれた傑作長編。

 読み終わるまで、眠ることは許されない――。

 



 ……熱の入り方の差がわかるってもんでしょダヴィンチと天使の違い(笑)

 だって絶対天使と悪魔の方が面白いもん。(また言ってる)



 さて。ではではネタバレ感想ですよ。

「ダ・ヴィンチ・コード」原作は勿論、「天使と悪魔」のネタバレもところどころアリ。お気をつけて……。


 ホントにルーヴルでやるとは思わなかったよ。いや、ホント一度は行きたい美術館博物館ランキングでもトップ3に入るね。あと二つはヴァチカンとメトロポリタン。あのガラスのピラミッドいいよなぁ……。

 しかし、実際みるとショッキングだね、館長の死体……いや、あんだけやる元気があるなら救急車呼べよ……まぁ携帯も持ってなかったろうし、出口も自分で塞いでたしね。でもさ、あれだけ色んなところに暗号書いとく元気があったのか……あー、いや、違うのか。あれは死を察して先に書いたのか?いや、血の跡あったから、やぱっぱり打たれてから書いたんだろうな。まぁ、生き延びても殺されるだろうしね……そう考えると、ホントに、命を懸けて守った秘密ってことになるのか……いや、でもやっぱり動き回りすぎじゃないか?

 ジャン・レノ演じるファーシュ警部が盲目信者っぽくてイマイチ。いや、原作のときから思ってたけどね。好きになれるキャラクターじゃないのは分かってたけど、いやージャン・レノにやらせて欲しくなかったなー(好みの問題)

 トム・ハンクスなラングドン……いや、いんじゃない?(笑)もーちょっと細くてもいいかなーと思ったけど。「魅力的な風貌」というには……ちょっとな。演技は凄い良かったけど。演技力を取ったかな。ソフィー美人だな!「優しい顔立ち」……って結構キツくないか?そんなことないか?キャラクターのせいか?(笑)

 サー・リー!めっちゃご老人だった。もっと若いと思ってた!「赤ら顔で恰幅がよく、髪は豊かな赤毛」……何処がだよ(笑) 好きです意外と。最後に連れてかれる時の、敗者であるのに勝ち誇ったような表情は、凄くいい。悪役としては最適。

 インパクト大だたのはやっぱりシラス……あの白髪といい、あの薄い目の色といい、天使たる容貌だったけどやっぱり狂信者でしたね……殉教者ってのはああいうのを言うんだな。



 さてさて。原作の大部分を覆っている、様々にして魅力的な薀蓄の大半が映画では割愛されているわけだが、勿論、映画であの長々しい薀蓄を回想シーンと共に流されたら退屈で眠くなってしまうに違いない。そういう意味では、ラングドンが瞬間記憶能力(?)的なものをもっているという設定は、非常に映画では活用しやすかったに違いない。いちいち書き出したり、講義室を思い出したり、ソフィーが祖父との思い出話を語ったりしたらいくら時間があっても足りない。

 と同時に、いくつか、現代の景色に昔の、例えばキリストの時代、宗教戦争の時代、ダヴィンチやニュートンの死んだ時代の景色がかぶって見せるというあの手法は中々のものだったね。とても効果的で、しかも、キリストの時代からつながっている現在、という意識が持てる。

 全体的に上手くまとめた感が大きいね。原作を読んでない母は「面白かった!」と言ってるし。いいんじゃないでしょうかね?この調子で「天使と悪魔」も映画化して欲しいものです。

 あの、ニュートンの墓を、ラングドンが脳内で再生してみせるシーンは、凄く良かった……そこにリンゴが無い、てのは大きい。でも原作であった「アダムとイヴが口にした罪の果実は〜」ていうくだりが無くて、物凄い残念だった……あれは欲しかった……じゃないとキリスト教とのつながりが薄いじゃないか……うわーん。



 しかし、見事だと思ったのは、ラングドンとソフィーの関係性。

 原作では、中々に、最終的にはラブラブだったんですが彼ら。しかし映画では、お別れに、抱きしめて額にキスする程度の間柄。親子というか、相棒という見方が凄く合っていて素敵。原作の二人をくっつけようとする書き方は、ちょっとつり橋理論的で、無理やりっぽかったので、映画での微妙な関係性があったかくて凄く良かった。あの、閉所恐怖症を治してくれたソフィーに対する、その逆親子的な。母としてのソフィーというか。保護者にして導く者であるのはラングドンの方だけど、聖母としてのソフィーが描かれてて、ソフィーはラングドンにとっても間違いなく「聖杯」であるっていうのかな、そういう感じがして良かったな。

 うん、ていうか、ラングドンは、「天使と悪魔」のヴィットリアとラブラブになればいいよと思っているので(笑)ヒロインとしては、ヴィットリアの方が好きなんだー私v

 でもなー、弟が生きてた、ってアレがなくて、ちょっと残念……まぁ、唯一だったんだろうけど……あ、いや、祖母がいるのか映画だと。うん?でもソニエールは実際の祖父じゃないんだよねー……でもあのお祖母さんは本物?うん?ちょっとわからなーい(笑)



 何にしろ、「ダ・ヴィンチ・コード」は論理的で小難しい話であることに変わりは無いので、正直言って、映画化には向かない作品であると重いますよ。移動時間の多さと、薀蓄の披露の仕方、謎解きの仕方は、スピード感があるとは言えませんからね。ただ、その明かされる真実の強大さが、その退屈をも吹き飛ばしている、とは言えますね確実に……。

 世界一のベストセラー・聖書の欺瞞を根底から覆す事実、とは確かに誰もが、好意的かどうかは別として目を剥くでしょうね。逆に言えば、その事実(あるいは創作)によって実際は映画化に向かない作品を「誤魔化している」とも言える訳ですが。まぁ上手く作ったんじゃないでしょうかね。

 圧倒的に、「原作の方が面白い」のは確実ですね。あの魅力的な薀蓄の数々は、映画じゃあちょっと楽しめませんからね……。

 その点、「天使と悪魔」は謎解きそのものがハイテンポだから、映画化しても楽しめるんじゃないでしょうかね。移動も徒歩だったりで身近で、走り回りながらホントに謎解きしてますからね。こういう言い方はアレですが、「天使と悪魔」の方が人死にも多いしね……まぁ作り方にもよりますが。下手すると全然面白くなくなりそうだけど……。

「天使と悪魔」は映画館で観ますよ!きっと!多分!(笑)
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